”海からの贈り物”浜辺で出会った貝殻と真鶴の本小松石や木を使いひとがたのオブジェを制作します。
「貝の人」ワークショップ(約1.5時間)
7月から始まるGift from the sea「海からの贈り物」の展示に合わせて彫刻家 浅野井春奈さんの貝を使った作品からインスパイアさせた「貝の人」を作るワークショップを開催します。樹翠菴の1階では、「貝と木」を使った浅野井作品をご覧いただき、シュールで独特の世界を感じ取ってください。
今回、湯河原でワークショップを開催するにあたり、地域の名産である本小松石を台座に使って作り上げることで、よりいっそうの存在感が出る作品となりました。


様々な色と形の貝殻とひとがたを組み合わせるとそれぞれに個性的な作品になります。足元の台座は日本3銘石の「本小松石」を使うことで、グッと作品の安定感と存在感が増します。

講師:浅野井 春奈
彫刻家
1990年東京都生まれ。木彫作家。浅野井の作品には、人間ばなれした人、あるいは擬人化された人以外のモノが数多く登場する。私たちを取り巻く無数のモノや生命に視点を合わせ、物語を紡ぐように作品世界を構築している。2014年 東京藝術大学 美術学部彫刻科 卒業、2021年同大学院 美術研究科彫刻専攻 修士課程修了。火葬場でお骨を拾った際、海で拾う貝殻に似ていると感じた。その瞬間、小さい頃よく遊びに行っていた海岸の風景が頭に浮かび、漠然と大きな繋がりのようなものを感じた。その感覚をもとに、人を構成する骨と肉体の代わりに、貝殻と木を用いて人物像を制作し、彫刻の持つ存在感を探究している。